ちっちゃい頃に聞いたうちのばあちゃんの話

小学校低学年の頃、うちには私よりも前に生まれた年とった白猫がいた。
ネズミ捕りとしてかわれていたようだが、家族みんな可愛がっていた。
ある日、ばあちゃんがいった。

その日は満月だった。
私はばあちゃんと寝ていたが、
ばあちゃんはたくさんの猫が鳴く声で目が覚めたそうだ。
声は瓦屋根のうえから聞こえていた。
「ぼそぼそ、ぼそぼそ」
不思議に思っていたばあちゃんは、月が照らす瓦屋根を見上げると
たくさんの猫たちが、人間の言葉で、いろんな話をしていたそうな。
もちろんその中には、私の家の猫(チコ)もいたみたいだ。
次の日私が学校へ行ってから、家にはばあちゃんとチコだけになった。
チコはいつもと変わらずにストーブの前で丸くなっていた。
ばあちゃんが
「チコ、昨日は屋根の上でみんなと何話してたの?」
するとチコは、びっくりしたように、少し残念そうにばあちゃんを見つめて
2本足で歩いて居間を出て行ったそうだ。

嘘みたいだけど、ホントのはなし。
ばあちゃんに聞いたら、猫は20年ぐらい生きると
猫マタっていう妖怪?になるらしい。

それからチコは帰ってきませんでした。


【引用元:('Å`)ペット、動物にまつわる怖い話 壱匹目】