俺が高校時代のお馬鹿な体験談を・・・。

高2の夏休み、親友のF君と家でゲーム(バイ○ハザード)をプレイしてました。

このゲームは始めてプレイした時は衝撃的な怖さがありましたが慣れるとただの
アクションゲームって感じでした。

3時間でクリアするとロケットランチャーゲットという特典も出せるようになり、
流石に飽き飽きしてました。

俺「もうゾンビ狩りも飽きたね?」

F君「そうだよなあ、クソッ!現実にゾンビいねーのかよ!居たら俺様が葬り去ってやんのによ!」

と詰まらん会話で盛り上がってました。





するとF君は「お化けだったら居るんじゃねーの?
よし!墓地に行ってお化け退治しに行くか?」

なんとお馬鹿なんでしょ。しかしゲームに飽き何かスリルが欲しかった俺は
肝試しでいいから行ってみようと思いました。

それで家から数十分の所にある墓地に向かいました。
持ち物は懐中電灯・木製バット・水鉄砲・虫取り網とカゴ・コンビニで
お菓子と飲み物とカメラ。

墓地に着いたのは11時頃でした。
墓地の周りは畑ばかりで車は全然通らなく明かりもまったくありません、
すごく不気味です。
先ほどまでの元気が嘘みたいに2人とも会話が少ないでした。


だけど2人共恐怖より興味深さの方が上回りいざ進入。

F「線香くせーなあ、おい」

俺「ほんとうだね・・・。」

俺達はウロウロとお墓を巡回してました。
コレといった事は無く拍子抜けしてましたが段々と夜の墓地の雰囲気に
馴れてきて恐怖心はすっかり無くなってました。
調子に乗ったF君は適当なお墓に水鉄砲で水を掛けて遊んでました。
俺も適当なお墓のお供え物のみかんをボール代わりにしてバットで
フルスイングして遠くまで飛ばしました。
あとはコンビニで買ったお菓子とジュースを飲み食いして一服してました。

F「あー退屈だ。帰るけ?」

俺「そだね。ラスト心霊写真撮れるかもしれないから撮ってみようか?」

俺は周りをカメラでパチパチ撮ってました。
その時でした!

F「うぉ・・・・うぉおおぉーーーーーーー」

急にF君が大声出して向こうに走って行きました。

俺「おい!何処行くんじゃ!待てや」

訳が分からなかった俺は走って行くFを呆れて見てました・・・が、
俺の視界の端に何かが映りました。
何か青白いものが?・・・急にヤバイと感じ逃げようとしましたが恐怖か金縛りかは分かりませんが身動きが取れない。

F「何しとんじゃ○○ッ!早く逃げんかいや!!」

俺は動けないんだよ!しかし目は動かせる感じがした・・いや動かせるぞ。
謎の青白いモノを見てみるか?嫌だ怖い・・・でも好奇心で見てしまうんですよねえ。

俺「ヒィッ!!!」声がかすかに出ました
びっくりしました、心臓が飛び出しそうでした。

俺が見た物はお墓の上から顔だけ出してこっちを睨んでいる青白い顔して
頭や口が血だらけの女でした。
俺はもう失禁寸前でした。しかし目が合ってしまい目を逸らす事は出来ません。

F「○○逃げろーー!」

Fが来て俺の手を引っ張りました。すると金縛り?が解け動けるようになりました。

F「うぉーー見るなや!向こう行かんか!」

Fは水鉄砲をお化けに向けピュピュッと撃ち続けました。
この時のFは真の漢だと思いました。
俺は後を振り返らず猛ダッシュでチャリに乗りその場を後にしました。




俺の家まで戻り2人共倒れ込みました。お互い汗ビッショリでした。

俺「F、お前お化け退治するんじゃなかったのかよ!」

F「アホかぁ!あんなもん出るなんて聞いとらんかったんじゃ!マジびびったわ」

Fはそう言って帰りました。
俺は夢だと思う事にして風呂に入り床に就きました。

寝てからしばらくして何か息苦しい。・・・また金縛りになりました。

「苦しい、苦しいぞ」

目を開けると居ました、あの女が!すごく怖い顔して俺の体に乗っかってます。
女は俺の首に手を回して来ます、どうやら俺を絞め殺そうとしてるみたいです。

「ぐるじぃ・・・」

俺はもうダメだと思いました、意識が消えかかってます。
その瞬間聞こえました。「次ぎ来たら・・・・殺す」
気がついたらお昼でした。夢?何だったんだ。しかし夢ではありませんでした。
洗面所で顔を洗おうとして鏡をみたら首に赤い跡が残ってました。
どうやらF君も同じ体験をしたようでした。

みなさんお墓は遊ぶ所ではありませんのでお気をつけ下さい。 


【引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?133】