大学に入って初めて一人暮らしを始めた時の話

一回生の夏だったかな
洗濯物を干しっぱなしにしたまま大学に行ったら
昼からぽつぽつと雨が降りはじめて、夕方には土砂降りになってた
洗濯しなおしかよ面倒くせえな、と思いつつ帰宅すると、
ベランダに干していた洗濯物が無い
え?と思って固まったんだが、部屋をよくよく見ると
干していたはずの洗濯物が綺麗に畳まれて置いてあった
意味不明な出来事に混乱しつつも、変質者か空き巣の類なのかとも思い
警察に通報した
しかし結局盗まれたものも無ければ誰かが侵入した形跡もなく、
勘違いという事で片付けられた

それを皮切りに、溜め込んでしまった洗い物がいつの間にか
洗って食器乾燥機にかけられていたり、風呂桶が妙に綺麗になってたりと、
俺が不在の間に誰かが家事をしてるとしか思えない事象が何度もあった
自称霊感持ちの友人を連れて来ても何も感じないと言うし、
簡単な監視カメラを仕掛けてみた時は全然起きなかった
諦めて監視カメラを外した途端再発しだしたけど

で、まあ害があるわけでも無しでそのうち究明する事も諦めて
「便利だしそう悪くもないかな」なんて思ってたんだが、不思議な事にこれが
「放っておいてもやってくれるだろう」みたいに考えてる時は起きなかったんだよね
大学やバイトで忙しくてうっかり忘れたりなかなか手を付けられないときにしか
起きなかった

結局四年間その部屋で暮らしたけど霊も見なかったし
家事以外に何かあったりもしなかった
就職して引っ越してからは一度も起きてないし、
俺じゃなく部屋になにかあったのかな
霊だとしても悪いものじゃなかったんだろうなあ

実はストーカーの仕業だった、ってオチだったら嫌だけどなw


【引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ part79】