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    2016年10月

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    私は所謂「見える人」だ。

    といっても「見える」「会話する」ぐらいで他に特別な事が出来るわけではない。
    例えば分かり易く事故現場にボケっと突っ立つ、どことなく色の薄い青年。
    私と目が合うと照れくさそうに目を逸らす。
    20余年こんな自分と付き合っていて、生きている人間と同じくらいの「何か」に引き留められている色の薄い(元)人を見てきたが、 
    彼らがこちらに害を加えようとした事はほとんど無い。
    ある人は何かを考えこんでいるような。
    またある人は虚空を睨むように、その場に留まっている。 
    自由自在に移動しているような奴は本当に極稀である。
    正直、オカルト好きな私にとってこの体質は非常に有難い。
    ラッキーと思っているくらいだ。
    【【長編】見える人】の続きを読む

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    俺の母校ではないが、親父が長野県のY中学で教員をやっていた時に聞いた話。
    話を聞いたのが小さい頃だったので、詳細はあんまり覚えてない。

    ある日の早朝、学校の前の通りで「ドン」って大きな音がした。
    何事かと行ってみると、人だかりができていて、
    その学校の音楽教師が轢かれてたんだと。
    救急車で病院に運ばれたけど、その女性教師は結局助からずに死んでしまった。
    合唱コンクールだか何だかが時期的に迫ってきていて、
    やる気に満ち溢れていた矢先のことだったらしい。
    【誰もいない。】の続きを読む

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    学生時代に、河原で出会った娘の事を書きます。

    快晴のすごく天気のいい日に河原の土手を歩いていたら、
    土手下の川のほとりに女の子がいたんです。
    後ろ姿しか見えませんでしたが、
    背丈からすると中学生くらいに見えました。
    【その娘の姿は完全に消えていってしまいました。】の続きを読む

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    義妹が地元の短大でて暫く葬儀社に勤めてたんだけど 
    そこで色々面白いことがあったと言ってた。 

    ある梅雨のころ、とある寝たきりの独居老婆が心不全で亡くなられた。
    不審な点はあれどそこは田舎の警察。
    まあ事件性はないでしょうと検死もなく葬儀を許可。
    葬儀の当日、80余名ほどの列席者が参列の中式はつつがなく執り行われた。
    読経が始まり「それではご焼香を」。喪主を最前列に焼香が始まる。
    親族が続き集まった参列者が列をなし、個人を偲びながら焼香する。
    義妹も式の様子と優しげに微笑むお婆ちゃんの遺影を見比べて
    「良い式だなあ。お婆ちゃん良かったねえ。
    私もいつかこういう風に見送られたいもんだよ」
    と感じ入ってたのだとか。
    【事件があったのは本当のようです。】の続きを読む

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    一年前、私達と友人家族は、とある湖の近くでキャンプをしました。

    昼の1時にチェックインし、テントの設営などを終え、
    夕食までの時間、大人は休憩タイム、子供達は周辺で遊んでいました。
    そろそろ、夕食をと思い子供達を呼んだところ、当時小1の娘だけ見当たりません。
    子供達に聞いても、さっきまで一緒に遊んでいたというのみで、わかりません。
    時期がずれていたのとマイナーなキャンプ場だったからか、
    キャンプ客は、私達グループともう二組のグループのみでした。
    見通しもよい場所なのですぐに見つかると思ったのですが、なかなか見つかりません。
    すべて探し尽くし、他に隠れるような場所はないはずなのに、見つからないのです。
    【一体、何処にいたのか問い詰めると、さっちゃんと遊んでたと言うのです。】の続きを読む

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