祭りの話を書いたものです。
今回は友人が書いてくれたので一人称になっています。

友人:お菓子を報酬にたまに除霊している。霊媒師ではない。

神棚がある家は沢山あると思う。
あそこには律儀にちゃんと神様がいて私は家神様と呼んでる。
他に土地神様がいて、土着神さまなんて大層なものではなく
個々に縄張りがあるよ的な考えでいい。
当たり前だけど土地のうえに家を建てるから、
家神様と土地神様は提携を結ばなければいけないが、
中には反りが合わない組み合わせもあると聞いた。
土着神は縄張りを見張って、家神は血を見張るという違いのせいだろうか。

幼い頃からそんなものが私は見えていた。 
父方の祖父母の家神は白蛇だ。
何年かたって白蛇は商売繁盛と聞いて、目立たない美容院を家とくっつけて叔母が経営しているあの家がお金に困った様子がなかった事に不思議と納得した。

しかし祖母はだらしない人で掃除が出来ず、いつも床がコーヒーでベトベトだった。
土地神様と仲が悪いわけでもないけど、
神棚も埃まみれになってる事が多く、蛇がだるんとしていた
可哀想で、はたきではたこうとすると
『埃が散るからやめろし!』
と言われるので幼い私は怖くて手を出せなかった。
せめてもと思い、お水を行く度にあげていた。 

私が中学生の時に事件が起きた。
家神様が居なくなったのだ。

父に店の経営の相談を度々していたのは知っていたが
いつも神棚や柱のうえにいたシロヘビがどこにもいなかった。
私の言う事は母しか信じてくれていないのは知ってたけれど、
せめてお水を定期的にあげてと言っておいたのにと、祖父母の家で怒り散らした。

そのまま家を飛び出して、蛇を探しに行った。
真っ先に小さい頃からお世話になってる近くの神社の神様に相談しに行くと、
神社の柱に見慣れた白いそれがいた。
申し訳なさそうにこちらを見ながら柱の影に隠れていた。 

何より心配していた私はその場で泣き崩れてしまった。
白蛇はその神社の神様達に帰れ帰れと言われて、一緒に帰ってきてくれた。

幼い頃から話を解ってもらえず、隠して生活してきた私にとって家神様はもちろん、
非常識的な人達は何より大切だったからもう会えないのは嫌だったのだとおもう。

それからは家出することもなく、叔母の経営不信もなくなった。

相変わらず掃除も水もお酒もあげてくれないけど
文句言われても私が行ったときはしてくるようにしてる。

家神様が私が来るとちらっと見てくれるのが嬉しい、もう家出しないておくれよ。
終わりです 


※前回の話


引用元:【霊感持ちの】シリーズ物総合【友人・知人】