屋根裏に祖父と父の書庫がある。
いつも暗くカビ臭い。
8、9歳の時だったか
母から逃げてここに隠れた。
小窓から差し込む光から隠れて身を伏せた。
本棚の一番下の段の厚みのある本と本の間に一ケ所だけすき間がある。
気になって覗き込むと薄暗い中ほっそりしたちいさな銅色?の人物像が置かれている。
今思えばアフリカ風の仮面のような顔。
笑っているように見えた。
子供だったのでその像が怖く、屋根裏から逃げた。

数日後?だったと思う。
ある日帰ると自分の部屋の出窓にその像が置かれていた。
母に抗議したが知らないと言う。
母に渡し、母は飾り棚にそれをしまった。

そのまた2、3日後、
勉強机から消しゴムか何かを落として
座ったまま机の下を覗き込んだ。
すると、あのアフリカの像が足下に立っていた。

その時の総毛立つ感じは忘れられない。


【引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ part23】